石田製帽の生き字引、高橋女史のミシン捌き

世間はゴールデンウィークですが、石田製帽は稼動しています。
百貨店等での出展には、もちろんカレンダーは関係ありません。
石田製帽でも、できるだけ対応する体制を取っています。

石田製帽で働く人たちは、意外に少なかったりします。
社長を含めても13人。
もちろん、職人も含みます。
人数が少ないですから、全員がエキスパート。
それぞれに得意な分野があります。
ブレード素材を使って帽子本体を作る職人が、主に百貨店の実演販売等に出るのですが、もちろんそれ以外にも帽子を作っていく工程で大切なことは数多くあります。
それぞれに熟練の技を持っています。

私にとっては、いつも目からうろこなのです。

祖母と変わらない年齢の女性が、ミシンを踏み、失敗が許されない作業を毎日サラリとこなします。
石田製帽では、何のことはない普通の日常です。
ですが、それがものすごいことであったりします。

はにかんだ笑顔で

わからんことも多いけぇなぁ

と言いながらも、ミシンは走ります。
私は逆立ちしたって敵いっこありません。

石田琴路